続いては、プロフェッショナル達による採用実績が信頼性の高さを裏付けるふたつのダイバーズウォッチを紹介しよう。先に紹介するのはチューダー「ペラゴス FXD」である。ペラゴスとは、評価の高い「ブラックベイ」と並ぶダイバーズウォッチでありつつ、いっそうのハイスペックを備えたモデルだ。また、FXDはFixed(固定された)を意味し、FXDの名を持つモデルは、バネ棒などによりストラップを取り付ける方式ではなく、ケースと一体化したループによるストラップバー固定構造を備え、そこにファブリックストラップを通す方式を採用している。
この構造は、過酷な環境でバネ棒が破損することによる時計の脱落を防止することを目的としている。このようなフェールセーフを必要とする過酷な環境とは何処か。それは、アメリカ海軍のダイバーたちが立ち向かうミッションの現場である。
ブルガリ時計激安チューダーのダイバーズウォッチは、1950年代半ばにアメリカ海軍の試験を受け、1958年に制式採用された歴史を持つ。FXDのストラップバーは、当時のアメリカ軍仕様にのっとったもので、その他、異なる時代のモデルに見られたポインテッドクラウンガードも本作には取り入れられている。
このように、クラシカルさを感じるデザインの本作であるが、性能は極めて現代的だ。ケースはチタン製で軽量かつ着用感が良好である。さらに、高い加工精度によって面が整っており、ベゼル外周のエッジもメリハリが効いた精悍な仕上がりだ。搭載ムーブメントは高い完成度で評価を集めるCal.MT5602で、パワーリザーブは約70時間である。また、各針のクリアランスを詰めており、低い風防の配置も相まって視認性に優れる。以上から、本作は現代基準で極めて高い実力を持つアウトドアウォッチと評価してよいだろう。
次に紹介するのがジン「EZM 3 S」である。ジンの正式名称は「ジン特殊時計」であり、極限状態で確実な性能を発揮するためのモデルを多くラインナップしてきた。その中で「EZMシリーズ」は、危険の多い出撃・出動(Einsatz)における時刻(Zeit)の計測機器(Messer)としてラインナップされている。特に「EZM 3」は、ドイツ警察特殊部隊用を前提として、使用目的や必要な機能をリサーチして開発されたダイバーズウォッチである。
そのリサーチに基づいて設定された本作のスペックは、500m防水、8万A/mの耐磁性能、Arドライテクノロジーによるケース内部の除湿機構や、ジン特殊オイル66-228の採用により-45℃から+80℃の広範囲温度での精度保証が代表例だ。また、実使用での利便性にも配慮されており、ミッション中はリュウズ操作を行わない想定から、装着時に邪魔にならないように9時位置にリュウズを配している。このようなモデルをアウトドアユースや日常生活に取り入れることにより、ジンの世界観に触れる楽しさが得られることだろう。
従来モデルに対して「EZM 3 S」は、オールブラックのカラーコーディネートにより、EMZシリーズのストイックさを強調したモデルに仕立てられている。このブラックは、ジン独自の表面硬化技術であるテギメントの上にPVDコーティングを施したブラック・ハード・コーティング仕上げによるもので、着色層の剥離や摩耗を大幅に低減している。
ピックアップしたナイロンストラップモデルのほか、ブラックのブレスレットモデルや、ラバーストラップモデルが用意される。ジンの各モデルは着用感が良好で、アウトドアでのアクティビティーに合わせて、スタイリングを選択できる点も魅力だ。
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